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1996-03-07 ArtNo.5199
◆＜星＞インターネットを放送法下に規制
【シンガポール】シンガポール政府はインターネットをシンガポール放送事業局(SBA)の監督下に置き、公共道徳、政治的安定、宗教的調和を損なうような活動を規制する。
ジョージ・ヨー情報／芸術相が5日明らかにしたところによると、シンガポールの法律は他のメディア同様インターネットにも適応される。インターネットは現在シンガポール電信局(TAS)の監督下に置かれているが、ＳＢＡの管轄下に移される。新措置は新年度予算案の国会審議の過程で討議され、2カ月以内に確定される。同措置の下、インターネット・アクセス・プロバイダー3社(ｼﾝｸﾞﾈｯﾄ/ﾊﾟｼﾌｨｯｸ･ｲﾝﾀｰﾈｯﾄ/ｻｲﾊﾞｰｳｪｲ)やリセーラー(ｻｲﾊﾞｰｶﾌｪ等)はもとより、独自のインターネット・サイトを有する政党／宗教団体／その他のグループ、商業経営の電子新聞、独自のウェブ・ページを有する個人もＳＢＡに登録せねばならなくなる。
ヨー氏によれば、インターネットはたった2人の電子メールの交換(ﾅﾛｰｷｬｽﾄ)から数百万人に対するコミュニケーション(ﾌﾞﾛｰﾄﾞｷｬｽﾄ)まで可能にするツールだが、政府が監督を目指しているのはナローキャストではなく、ブロードキャスト、具体的にはウェブ・サイトである。政党や宗教団体に登録を義務づけるのは決してこれらの組織のディスカッションを規制するのが目的ではなく、責任ある意見交換を求めることにある。ヨー氏は、「非社会的なマテリアルの頒布を完全に規制することは不可能だが、我々は家の表や裏庭を毎日掃除することにより、比較的清潔な衛生状態を維持することができる」と補足した。(ST,BT,LZ:3/6)
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