1996-03-06 ArtNo.5194
◆<馬>ライオン、メタル・コンテナーズに中国単車製造事業注入
【クアラルンプル】マレーシアのライオン・グループはシンガポール証取(SES)上場のメタル・コンテナーズLtd(MCL)に中国浙江省におけるオートバイ製造合弁事業権益を注入する計画だ。
ライオン・グループ傘下のOMALIコーポレーションSdn Bhdが4日、MCL株主に当てた公開買付提案書の中で明らかにしたところによれば、MCLへの中国ビジネスの注入は、成長の潜在性の高い好収益を上げるビジネスを手掛ける多角的製造企業に変身させる戦略の一環である。OMALIの親会社アマルガメーテッド・コンテナーズBhd(ACB)は先月、MCLの50.1%の権益に対するコール・オプションを実行後、MCLの残余株式(2699万株)に対して1株1.83Sドルで公開買付を提案した。OMALIは現在MCLの53.05%のシェアを握っているが、最終的にMCLの1.96%権益のみを買い足し、後者の上場資格は維持する計画だ。
中国のオートバイ製造事業はライオン・グループと浙江(Zhejiang)モーターサイクル・ファクトリー(ZMF)の合弁事業で、ライオン・グループはその49%の持ち株に相当する2200万米ドルを同事業に投資、ZMFは10年の操業歴を有するオートバイ及びオートバイ部品ビジネスを注入する。合弁契約の期限は昨年5月から50年だが、パートナー双方が希望すれば延長できる。
MCLの組織再編に関しては株主の承認を条件にSESの原則的認可を得ており、中国オートバイ・ビジネスの注入とともに、追って開かれる特別総会に諮られると言う。(ST,BT,LZ,STAR:3/5)
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