SEAnews 1996-03-05 ArtNo.5179

【クアラルンプル】セルラ・コミュニケーション・マレーシアSdn Bhd(ｾﾙｺﾑ)はドイツ・テレコムをその戦略パートナーに選んだようだ。
セルコムは昨年6月から複数の外国企業と提携交渉を進めてきたと言われ、最近は外国企業3社と集中的協議を続けていると伝えられていた。またこれ以前にはドイツ・テレコムが12億～13億Ｍドルで20％の権益買収を希望していると伝えられていたが、消息筋によるとドイツ・テレコムはセルコムではなく、親会社のテクノロジー・リソーシズ・インダストリーズ(TRI)のシェア買収に関心を寄せていると言う。ドイツ・テレコムは先月、世界のトップ企業500～1000社に音声／データ・サービスを提供する年間50億米ドルと見積もられるビジネスの開拓を目指し、フレンチ・テレコム及びスプリント・コープと合弁会社グローバル・ワンを設立した。アナリストらによれば、セルコムは非セル式電話領域における明確な戦略を示しておらず、投資家らは同社が地元や国際市場におけるそのライセンスを如何に運用するかに注目していた。ＴＲＩの外国パートナーとの提携は、かなり以前から予想されてきたことで、ドイツ・テレコムは固定式電話領域におけるそのノウハウをセルコムに提供できる。これまでのところテレコム・マレーシアに対してこの種の支援を提供するものはまだ現れておらず、セルコムは長期戦略の上から得点を上げることができると言う。(MBT:3/4)