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1996-03-05 ArtNo.5177
◆＜馬＞首相、中台紛争に楽観
【バンコク】マハティール首相は3日、台湾に対する武力行使により中国が苦労して築いた経済的成果を損なうようなことはないとの楽観的見通しを示した。
アジア経済界のリーダーとの懇談会で、参会者の質問に応えたマハティール首相によれば、大きな破壊と損失をもたらす軍事行動により紛争を解決することは時代遅れになっており、多くの国が経済的実力こそ世界の大局を左右すると信じるようになっている。その実西側諸国が恐れているのは中国の軍事的脅威ではなく、経済的影響力の拡大である。中国の広大な市場の開拓を望む国を中国が容易に操縦できることが、欧米諸国の不安を高めている。既にこうした強大な経済的影響力を手にし、また香港と言う爆弾を抱えた中国が、台湾に武力侵攻することにより、こうした優勢を自ら損なうとは考えられない。台湾は、また国家として自居するよりも、経済体としてその役割を果たすことができる。台湾はその傑出した経済活動により莫大な準備金を築いたが、もし国家として他の国々と競り合うなら、その準備金を全て失う恐れも有ると言う。首相はまた東南アジアにおける華人の貢献を賞賛する一方、政治に莫大な金が掛かる以上、政党の商業活動関与を完全に断ち切ることはできない等と語った。(MBT,STAR,ST,LZ:3/4)
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