1996-03-05 ArtNo.5170
◆<星>リー上級相、台湾大統領選挙後の中台首脳会談呼びかけ
【シンガポール】リー・クアンユー上級相は3日、今月23日の台湾総統選挙後に中国/台湾が首脳会談を催し、紛糾解決と中台統一に道を開くよう呼びかけた。
この日シンガポール全国選挙区の基層リーダーの集会で講演したリー氏は、自分は中台紛争に介入する考えはないが、中国/台湾双方の指導者との友誼と春節の和気を借りて以上の提案を行うと語った。それによると台湾は国連加盟計画を見直し、また中国は李登輝総統の中台統一の立場を交渉の起点とすべきである。中国が拒否権を有する以上、台湾の国連復帰計画は象徴的意味しかなく、同計画を放棄しても台湾には失うものはない。中国はあるいは福建省を50-70年代同様戦闘地区に指定し、同省の経済成長を犠牲にする覚悟をしているかも知れないが、仮に米国を巻き込むようなことになれば、その代価は計り知れない。最大の損失を被るのは台湾だが、その影響は日本、韓国、ASEANに及び、中国は25年内に先進国となる機会を失うことになると言う。(ST,BT,LZ:3/4)
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