SEAnews 1996-03-04 ArtNo.5163

【クアラルンプル】ダイム元蔵相の甥、アヌアル・スナウィ氏に率いられるグループの登場で、サムスディン・ハッサン／ソー・チーウェン両氏のランドマークス支配権益を巡る紛争が落着した。
ランドマークスは1日、サムスディン氏が7000万株の持ち株をイーストヌサ・ホールディングズSdn Bhdに売却し、ランドマークス会長を退いたと発表した。これに伴いソー氏がランドマークスの2500万株(6%)買収と、7500万株購入オプションに関する契約を締結後、就任したアブドル・ハミド・パワンテ元プルリス州首席大臣を初めとする4人の取締役を含む6人の取締役全員が辞職、替わってマレーシアン・ナショナル・インシュランスのアヌアル会長、コマース・アセット・ホールディングズBhdのドゥサ・パチ会長、アーサー・アンデルセン・パートナーのウォン・カンフィー氏が1日付けで新取締役に就任した。イーストヌサが、サムスディン氏及びイナー・ラディウスSdn Bhd(ｿｰ氏所有会社)からランドマークスの1億株を買収する交渉は先週木曜に妥結した模様で、1日には場外市場においてランドマークスの8470万株(20%)が3380万Ｍドル、したがって1株4Ｍドルで取引された。同ブロックにはサムスディン氏とソー氏の持ち株が含まれ、買い手はイーストヌサと見られる。消息筋によれば残りの1530万株も今週中に取引が完了する見通しだ。
過去3週間プルンバBhdの2人の主要株主ラザリ・アブドゥル・ラーマン氏とハッサン・アバス氏がラシド・フセイン証券を通じてサムスディン氏と後者のランドマークス持ち株買収交渉を進めていると伝えられていた。アヌアル氏はプルンバを代表するイーストヌサ社の支配権保持者の1人になる見通しだ。
ラザリ、ハッサン、サムスディン3氏は、ダイム元蔵相がプルンバを指揮していた80年代前半に同社に勤務したダイム門下生で、ラザリ、ハッサン両氏は1990年にマネージメント・バイ・アウトにより、政府所有の不動産会社プルンバの支配権益を手に入れた。ちなみにサムスディン氏は当初ウェストモント・グループのジョーゼフ・チョン氏にランドマークス持ち株の売却を図り失敗、その後ソー氏との取引がまとまったとされる。(NST,MBT,STAR,ST,BT:3/2)