1996-03-02 ArtNo.5145
◆<星>1月の国産非石油製品輸出26%増加
【シンガポール】シンガポールの国産非石油製品輸出は、1月に昨年同月比実質(以下同様)26%増の93億2000万Sドルを記録、昨年12月の92億4000万Sドルもやや上回った。
貿易開発局(TDB)によると、1月の国産非石油製品輸出の堅調な伸びは、比較対象となる前年同月の数字が小さかったことも影響している。しかし今年の国産非石油製品輸出の伸びは9~11%にとどまる見通しだ。1月には輸入も航空機の引き渡しなどで29%の急増を見た。1月の国産石油製品輸出は、石油価格の低迷による昨年の不振から一転して、23.4%の増加を記録した。石油価格は12月に過去6カ月の最高を記録したが、これにはアイル・ムルバウ島プラントの一部操業停止、インドネシア製油所の火災、欧米およびアジアの一部地域における厳冬による石油需要の増加などが影響している。国産非石油製品輸出の市場別伸びを見ると、日本が43.5%増、米国が31%増、EUが28.3%増、マレーシアが15.3%増と、主要市場が軒並み二桁増を記録した。
UBS証券のエコノミストは、1月の国産非石油製品輸出の伸びは同社が予想した15%を上回ったが、楽観できないと述べ、HGアジアのエコノミストも2月に大幅な落ち込みを予測している。(ST,BT,LZ:3/1)
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