1996-02-29 ArtNo.5118
◆<馬>興亜電工、チップ抵抗器20%増産、二部上場も
【クアラルンプル】興亜電工マレーシアBhd(KDM)は年内に770万Mドルを投じてフラット・チップ抵抗器の20%増産を図る。
KDMの山本重役(MD)が27日に催された公募引受契約調印式の席上明らかにしたところによると、マラッカ州バトゥ・ブルンダム自由貿易区の工場では目下月間3億ピースのフラット・チップ抵抗器を製造しているが、新たに追加される6000万ピースの製造能力は主に地元市場の需要に応じる。炭素皮膜抵抗器、セミフィックス抵抗器、フラット・チップ抵抗器、酸化金属抵抗器等、幅広い抵抗器の製造を手掛ける同社は、製品の10%を欧米に、50%をシンガポールに、残りの40%を地元に供給、マレーシア市場の25%のシェアを握っている。96年3月末締め年度には営業額8400万Mドル、税引き前利益600万Mドルを予想、97年度のそれは各8900万Mドルと690万Mドルに拡大する見通しと言う。
今回は、額面1Mドルの新株300万株(増資後の16.67%)と、額面1Mドルの譲渡株366万株(増資後の20.33%)が、1株2.8Mドルで公開され、内389万株がブミプトラ投資家に、187万株が一般投資家に、90万株が同社管理職や職員に配分されている。これにより興亜電工本社の持ち株比率は53%から36%に下降、PNB NJIホールディングズSdn Bhdのそれが16.6%から26%に拡大、払込資本は1800万Mドルとなる。(NST,MBT:2/28)
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