1996-02-28 ArtNo.5109
◆<柬>YTL、US$10億観光開発事業の遅延懸念
【クアラルンプル】マレーシアのYTLコープはカンボジアの著名な遺跡アンコール・ワットを国際水準の観光名勝地に変貌させるための10億米ドルのプロジェクトの遅延を懸念している。
9世紀のヒンドゥー寺院に隣接した1095haの土地の99年間の開発権を認められたYTLは同地に8000万米ドルを投じてホテルの他、インフラ、公益施設を建設、更に2000万米ドルをかけて先端技術を駆使した音と光のショー演出するはずだった。しかし同プロジェクトの前提となる新空港の建設がスタートせぬため、今年初に着工されるはずのプロジェクトが遅延している。
同空港建設を請け負ったもう1社のマレーシア企業、アリストンはカンボジア政府の許可が下りぬため着工ができないとしている。しかし先週、ラナリッド第一首相は同問題に触れ、アリストンが請け負ったもう一つの大型プロジェクト、13億米ドルのシアヌークビル再開発プロジェクトの進捗に懸念を表明した。アリストンは昨年10月に今年1月には同プロジェクトに着手すると誓約していた。(MBT:2/27)
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