1996-02-28 ArtNo.5099
◆<星>アズテク、中国またはインドネシアに第4工場計画
【シンガポール】アズテク・システムズは今年下半期の稼働を目指して第4の海外工場を中国乃至はインドネシアに設ける計画だ。
アズテクのマイケル・マン社長によると、既存工場は既にフル稼働状態に有り、兵站/労働者等の各種要因も配慮して候補地を物色している。新工場は10万平方フィート前後になる予定で、既に無錫や蘇州の工業団地オーナーとも接触したと言う。同社はシンガポールに1工場、バタム島に2工場、中国の東に1工場を有し、ボード製品を月間60万ユニット、CD-ROMドライブを同20万ユニット製造している。 アズテクは3月にドイツで開かれるコンピューター展の会場でデスクトップ・コンファランシング・カードを発表、6月に市場に投入する。ウィンドウズ95対応の同カードは毎秒15フレームの画像を転送でき、カメラやソフトウェアーをセットにした小売価格は1499Sドルと、ライバル、クリエイティブの同様の製品(US$1329)を多少上回る。ホーム市場をターゲットとしたクリエイティブの製品の売れ行きがはかばかしくないと伝えられているが、アズテクはホームオフィス市場に照準を合わせ、相手先商標(OEM)市場及び小売市場に売り込みを図るとしている。同社はビデオ・コンファランシング・カード年間5万ユニット、3Dギャラクシー・カード月間10万ユニットの販売を目指している。
なお4倍速CD-ROMとDRAM(ダイナミック・ランダム・アクセス・メモリ)チップの値下がりの影響が予想されているが、アズテクはDRAMを使用するPC(パソコン)部門は同社製品構成の1%を占めるに過ぎず、チップ値下がりは、昨年通年の業績に大きな影響を及ぼさないとしている。(ST,BT:2/27)
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