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1996-02-27 ArtNo.5087
◆<馬>国産軽飛行機イーグルX-TS製造計画遅延
【マラッカ】マラッカのコンポジット・テクノロジー・シティー(CTC)における2人乗り軽飛行機イーグルX-TSの生産計画は大幅な遅延を来しているようだ。
当初の計画では先月初に出荷される予定だったが、コンポジット・テクノロジー・リサーチ・マレーシア(CTRM)のナワウィ・アブドラ重役(MD)は「イーグルX-TSのマラッカにおける生産が開始されるにはなお時間を要する。先ず設備の据えつけとそのテストを行う必要が有る」と語った。長雨とセメント不足が工事遅延の理由で、引渡期日に間に合わぬことから発注者の間に訴訟を起こす動きも出ていると言う。
国営石油会社ペトロナスが60%、CTRMが40%出資するイーグル・エアクラフト・マレーシアSdn Bhdが100%所有するイーグル・エアクラフトPte Ltd(オーストラリア)(EAPL)は93年にオーストラリア民間航空局(CAA)から超軽量航空機の認定を受け、最初の1機を同年10月5日に完成させた。しかし超軽量航空機の最高速度が45ノットであるのに対しイーグルX-TSのそれは47ノットだった。また高温、高湿度下の耐久テストの結果同機の飛行時間は3000時間に制限された。同社はこのため耐久飛行時間を5000時間に延長するためのテストを続けている。ナワイウィ氏によれば、CAAはイーグルX-TSの超軽量航空機の認定を直ちに取り消す代わりに、平時は単一パイロット、特殊ケースに限って2人の搭乗を認める方針だ。イーグル・エアクラフト・マレーシアは100シリーズの完全な飛行資格を獲得するため、EAPLのフル・プロダクション・ステータスを回復するとともに、200シリーズの製造に向けマレーシアにデザイン・センターを設ける計画と言う。
CTRMはイーグルX-TSの他、4人乗りコンポジットLancairエアクラフト及びホケー・スティックの合弁製造も計画、前者のマレーシアにおける製造については目下米国拠点のLancairグループと交渉を続けていると言う。(MBT:2/26)
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