1996-02-27 ArtNo.5081
◆<星>オリベッティ、訓練センター開設/銀行市場に照準
【シンガポール】イタリアのコンピューター・メーカー、オリベッティは今年第1四半期にシンガポールに訓練センターを開設するとともに、セールス・スタッフを増強、銀行市場の開拓に力を入れる。
マルコ・デイビ東南アジア担当重役(MD)によると、オリベッティは今年初、その世界業務をシステム&サービス、オフィス機器、パーソナル・コンピュータ(PC)の3部門に整理統合した。これにともない同社はシンガポールのオフィスとアイル・ラジャ工業区の2万2000平米の工場を売却、製造業務をシンガポールからラテン・アメリカに移転した。シンガポールにおける製造コストはスイスもしくはノルウェー並みで工場を当地に設けることはビジネス・センスにそぐわなくなっている。しかし工場閉鎖でオリベッティがシンガポールから消失すると考えるのはナンセンスで、その実同社は来年初までにそのスタッフを100人に倍増する。オリベッティの強味は銀行ブランチ・システムの構築に関わるシステム&サービスで、銀行リテール・オートメーション、公益事業、政府部門が主要なターゲットとされる。これに伴いシンガポールにはソフトウェアー開発関連スタッフ70~80人に訓練を施す大規模な訓練センターが設けられ、同センターは顧客の需要にも応じると言う。(BT:2/26)
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