1996-02-24 ArtNo.5056
◆<星>政府、優秀な民間部門若手人材の引き抜き目指す
【シンガポール】シンガポール政府は最近の公務員給与の見直しを機に民間部門の優秀な若手人材の引き抜きに着手した。
公共サービス部(PSD)は22日、民間部門に就業する20代から30代前半の有能な男女を対象とした求人計画を発表した。それによると、民間部門の優秀な人材には今や行政サービスに挑戦する道が開かれており、この種の行政官は国家政策の立案やその実行面で中心的役割を担うと言う。これまで行政官(アドミニストレーティブ・オフィサー)の求人は新卒者に限られていた。シンガポール政府は、昨年発表された“有能で誠実な政府のための競争力有る給与:閣僚/上級公務員のための最高給与”と題する白書に基づき昨年7月に公務員給与に見直しを加えており、スーパースケールGグレード公務員の月間給与は9900Sドルに、スタッフ・グレード1のそれは3万1800Sドルに引き上げられた。上記白書発表後の昨年1月に実施された求人では30人のポストに1300人が応募、新卒者の給与見直しに対する期待の大きさが証明された。今回の求人の受け付け期間は2月24日から3月9日までと言う。(ST,BT,LZ:2/23)
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