1996-02-23 ArtNo.5039
◆<星>HP社、ローエンド・カラー・スキャナー市場で巻き返し
【シンガポール】ヒューレット・パッカードは同社としては初の1000Sドル以下のカラー・スキャナー、スキャンジェット4pを市場に投入、スモール・オフィス/ホーム・オフィス(SOHO)をターゲットにローエンド・スキャナー市場(小売価格2000米ドル未満)におけるプレゼンス拡大を図っている。
スキャンジェット4pは名刺、領収書、写真等のハードコピーをデジタル・コンバージョン技術によりコンピューターに読み込ませることができ、オプティカル解像度は300-1200dpi(ドット・パー・インチ)、バージョニア社の給紙制御/オプティカル・キャラクター認識ソフトウェアー“ペーパーポート”とセットの公示価格は899Sドル、小売指導価格は764Sドルとなっている。台湾や日系のライバルは既に1年ほど前から1000Sドル以下の製品を販売しているが、HP社も新製品を武器にローエンド市場で攻勢に転じることができる。市場調査会社BISによれば、HP社は米国ローエンド・スキャナー市場の40~50%のシェアを占めており、アジアにおいてもほぼ同程度のシェアを握っている。また別の調査会社データクェスト社によれば、シンガポールにおけるHP社製ローエンド・スッキャナーの市場シェアは約50%。白黒スキャンジェット3pの製造を昨年10月に中止したHP社は、ハイエンド・クラスではスキャンジェット4cを約1179米ドルで販売している。(BT:2/19)
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