1996-02-17 ArtNo.5018
◆<印尼>蘭テレコム/ジョディ氏、共同でテルコムセル権益買収
【シンガポール】オランダのPTTテレコムは地元ビジネスマン、スティアワン・ジョディ氏とともにインドネシアの第3GSMセル式電話会社PTテルコムセルの17.28%と5.22%の権益を各3億3300万米ドルと8800万米ドル(合計22.5%,US$4.2億)で買収した。
同買収価格からすれば、PTテルコムセルの評価額は17億5000万米ドルとなり、スタートアップ企業にしてはかなりの高値と見る向きも有りそうだ。ちなみにPTインドサットとPTサテリンドの評価額は各24億米ドルと23億米ドル。しかしインドネシアのセル式電話の普及率は0.1と、中国の0.3やフィリピンの0.7に比べても低く、仮にフィリピンの現在の普及率に達したでけでもユーザーの数は今日の23万5000人から200万人に拡大する。
アナリストは上記の買収価格以上にジョディ氏が同事業のパートナーに加わったことに驚いている。元々今回のシェア売却は外国企業に対するもので、ジョディ氏は入札締切後に買収オファーを提出したものと見られる。同氏は様々な事業を手掛けているが、スハルト大統領の子息トミー・スハルト氏と共同でイタリアの自動車メーカー、ランボルジーニを買収、注目を集めた。また同氏はインドネシアの人気ミュージシャンとして知られる。(BT:2/16)
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