1996-02-16 ArtNo.5005
◆<印尼>貿易赤字縮小目指し輸入代替/支援産業の育成を加速
【ジャカルタ】インドネシア政府は経常収支の赤字削減を目指し、製造業取り分け、輸入代替産業や支援産業の成長を促す方針だ。
トゥンキ・アリビボウォ通産相が14日、語ったところによると、輸入削減には輸入代替産業を育成する必要があり、このことは輸出品に占める国産部品の比率を高めることにもつながる。こうした動きはインドネシア経済のバックボーンを成す中小企業に大きな恩恵を及ぼす。政府は79億4000万米ドルの経常赤字の削減に全力を傾注する考えで、輸出を促進すると同時に、輸入成長率を今日の30%から11%に鈍化させることを目標にしている。贅沢品に対する高率の輸入税は輸入削減に寄与している。政府は引き続き国内経済の規制緩和を進める方針だが、今後は新たな自由化措置はスハルト大統領の承認を得た後即座に発表し、これまでのようにパッケージとしてまとめて発表する方式に替えると言う。(ST:2/15)
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