1995-02-13 ArtNo.496
◆<泰>タイ・オイル、主要株主の消極姿勢で公募計画暗礁に
【バンコク】主要株主が持ち株を手放すことに消極的なため、タイ最大の製油会社タイ・オイルの公募計画が暗礁に乗り上げている。
カサメ・チャティカワニ会長によれば、これら主要株主とは、タイ石油公団(PTT:49%)、タイ・オイル創設者のChowkanyunグループ(29.2%)、シェル(15.05%)、カルテックス(4.75%)、クラウン・プロパティー・ビューロー(2%)で、PTTは49%の戦略的持ち株比率を維持するとしている。また小株主らも電力会社Egco株が公募価格の数倍の値で取引されていることから、何故公募価格でその持ち株を手放さねばならないのかと不満を訴えるにちがいない。こうした中でカサメ会長は「38%でも、最大株主としての地位を維持できるはず」とPTTの頑なな姿勢に不満を述べた。(ST:2/11)
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