1995-02-13 ArtNo.494
◆<馬>TV3、国内のメディア/娯楽産業の主役目指す
【クアラルンプル】システム・テレビシェン・マレーシアBhd(TV3)は94年8月末締め年度に前年のグループ売上1億4769万Mドル、税引き前利益3310万Mドルを僅かに上回る1億6394万Mドルの売上と3370万Mドルの税引き前利益を計上、企業レベルの広告収入は12%増の1億4920万Mドルを記録した。
モハド・ノール・ユソフ会長が年次報告書の中で明らかにしたところによれば、同社は昨年3月1日から早朝TV放送サービスを開始、1週間の放送時間は55%増の45時間に達した。放送時間の拡大に伴い経費は増加したものの、良好な反響から3カ月で採算ベースに乗った。完全子会社のアニメーテッド・アンド・ポストプロダクションSdn Bhdの市場シェアは持続的に拡大しており、子会社グランド・ブリリャンスSdn Bhdを通じて60%の権益を握るシネアート・エンタープライズSdn Bhdは、同権益買収手続きが年度末近くに完了したにも関わらずグループ業績に一定の貢献を果たした。グランド・ブリリャンスは目下ローカル・フィルムの制作に取り組んでおり、最近その作品も上映され始めたことから、今会計年度にはグループ業績に一層貢献するものと予想される。傘下の新設企業アンバン・アニカSdn Bhdは国内TVホームショッピング・ビジネスの草分けで、40%出資するケーブルビュー・サービッシズSdn Bhdは有線TV放送のパイオニアとして今年第3四半期からそのサービスを開始する。今後民間放送事業の競争は加熱する見通しだが、昨年創設10周年を祝ったTV3はメディア、エンターテイメント産業の主要プレーヤーとしての地位を強化し、また収益ベースを拡大するため、積極的に新領域への進出を図る方針と言う。(NST,NS:2/11)
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