SEAnews 1996-02-09 ArtNo.4924

【クアラルンプル】マレーシア通産省は全国の港湾当局に輸出貨物がポート・クランを中継港としているか、第3国を中継して輸出されているかモニターするよう指示した。
リン・リョンシク運輸相が7日の定例閣議後語ったところによれば、これはクラン港に世界の主要海運会社を誘致する政策に基づくものである。先月初めマハティール首相は「第3国を通じて貨物を輸出する習慣がマレーシアの国際収支の赤字につながっている」とし、「ポート・クランを通じて貨物が輸出入されるよう政府は有る種の穏健な措置を採用するだろう」と予告していた。リン運輸相は、「政府は輸出業者、輸入業者、貨物取り扱い業者にポート・クランを利用するよう求めており、それが実現できれば更に多くの大型船舶がクラン港に寄港するようになる」と指摘した。マレーシア政府は昨年11月には外国から物資を購入する政府部門に、ポート・クランに寄港する海運会社を利用することを契約条件に加えるよう指示した。リン運輸相によると、現在ＡＰＬ、ＯＯＣＬ、ヒュンダイがクラン港を利用している。またマレーシアの海運会社が手掛ける国内海運貨物は全体の15％のみで、政府は海運業の振興も図っていると言う。(ST,LZ:2/8)