1996-02-09 ArtNo.4918
◆<星>IPC、業績不振を予告する異例な声明発表
【シンガポール】地元PC(パソコン)メーカーのIPCコープは7日、記者会見を行い、昨年12月末締め年度にアナリストらが予測する平均8270万Sドルの純益計上は到底望めないとの異例の声明を発表した。
それによると上半期には好調な3542万Sドルの純益を計上した同社の通年の業績は、アナリストらの予測の平均値を38%下回るものになる見通しだ。これはオーストラリア事業の売却、米国小売ビジネス再編の予想以上に深刻な影響、Dram(ダイナミック・ランダム・アクセス・メモリ)チップの値下がりに伴うものと言う。IPCはDramチップ値下がりの影響を具体的に示していないが、クリエイティブ・テクノロジーは最近発表した第4四半期業績において在庫調整に伴う損失に1040万米ドルを引き当てている。一部のアナリストはIPCが最近発表したホーム市場向けマルチメディアPC、MY.G.NiEの予想外の不振な売れ行きも噂されていることから、一層の業績悪化も有り得るとしている。(ST,BT,LZ:2/8)
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