SEAnews 1996-02-08 ArtNo.4912

【シンガポール】ジャカルタ証取上場のＰＴインドサット子会社ＰＴシシンドサットは米国拠点のディスカウント通信会社ＵＳＡグローバル・リンクの20％権益を2000万米ドルで買収した。
ＵＳＡグローバル・リンクは同資金を独自ネットワーク構築の費用に当てる。今日この種のディスカウント通信会社は独自の通信インフラを持たず米国の大手通信会社の空き容量をリースした後、低価格で再販している。目下のところアジアからの欧米向けコールバック料金はローカルのオペレーターを通じたものより70％安だが、アジア間の通話は米国経由になるため割高となっている。グローバル・リンクのグレッグ・ジェームズ重役(ED)は「独自のネットワークを構築すれば、域内の通話料金は大幅に安くなる」と語る。ＰＴシシンドサットの出資に関しジェームズ氏は、「テレコム・ジャイアンツは代替企業の出現を歓迎しないが、これまでこの種のビジネスに手が届かなかった者はグローバル・リンク社のプロジェクトへの参加を通じて国際市場に進出できる」と指摘した。(BT:2/7)