1995-01-07 ArtNo.49
◆<星>今年の建設発注額S$121億:CIDB予測
【シンガポール】今年の建設発注額は92年に記録された過去最高の128億3000万Sドルに迫る120億7000万Sドル(前年比7%増)に達するものと予想される。
建設業開発局(CIDB)が不動産開発業者協会と共催したセミナーでラム・シウワCIDB局長が語ったところによれば、このうち公共部門が37%増の75億2000万Sドル、民間部門は21%減の45億5000万Sドルを占める見通しだ。賃金上昇と4月1日からの外人労働者税アップで労働コストは6%上昇するが、建設コストの半ばを占める資材の値下がりにより、総合的な建設費は95年も安定を維持しそうだ。
一方、昨年は地元建設会社が国内建設市場の65%を占め、外国建設会社のシェアは35%だった。地元企業は契約額3000万Sドル未満の市場では独占的だが、3000万~1億Sドルの商用ビル市場と1億Sドル以上の住宅市場では外国企業が優位を占めた。分野別に見ると今年は、民間住宅建設需要が昨年の28億Sドルから19億Sドルに30%減少し、公共部門発注額の40%に相当する32億SドルがHDB住宅の建設/改修で占められる。また公共部門のインフラ開発は18億Sドルに倍増、建設労働者の数は昨年の18万人から19万人に増加する見通しと言う。(ST,BT,LZ:1/6)
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