1996-02-07 ArtNo.4895
◆<馬>製造業成長に鈍化の兆し:MIER
【クアラルンプル】マレーシアの製造活動は昨年第4四半期に入って成長鈍化の兆しを見せた。
マレーシア経済研究所(MIER)の昨年第4四半期のビジネス・コンディション報告書によると、同期のビジネス・コンディション指数(BIC)は57.8と、前四半期の61.1から3.3%ポイント、前年同期比3.9%ポイント、それぞれ下降した。昨年第3四半期との比較では生産予測、輸出注文、輸出予測、現生産レベル、現販売レベル、投資支出等の指数がいずれも下降。国内受注と設備稼働率のみが、前四半期と同水準を維持した。MIERは諸指数の下降は向こう3カ月の生産水準の下降見通しを反映したもので、OECD諸国の1996年成長見通しの鈍化も影響していると付言、こうした景気軟化傾向は96年第1四半期まで持続すると予想している。調査された企業中、96年第1四半期における輸出の拡大を予想した者は38%で、第3四半期調査の41%から後退、これに対して輸出減退を予想したものは18%と、前回調査の14%を上回った。高水準な設備稼働率、高い在庫レベル、製造売上の減退で、製造業者はその生産計画に見直しを加えるものと見られる。これに対して賃金コストは1996年第1四半期にも上昇基調が続くと予想されている。(NST,STAR,BT:2/6)
|
|