SEAnews 1996-02-06 ArtNo.4880

【クアラルンプル】ペラ州カンパル拠点のアジア・プリンテッド・サーキットSdn Bhd(APC)は地元研究開発(R&D)エンジニアにより設計されたプロットタイプ・プリント基板(PCB)の商業化に着手した。
先月プトラ・ワールド・トレード・センターで催された中小産業展示会の会場でＡＰＣのエドモンド・ウォン重役(MD)が語ったところによれば、新たに開発されたＤＳＰＴＨ(ﾀﾞﾌﾞﾙ･ｻｲﾃﾞｯﾄﾞ･ﾌﾟﾚｰﾃｯﾄﾞ･ｽﾙｰ･ﾎｰﾙ)プリント基板(PCB)は迅速な納品を可能にする。同社は昨年既に同製品を30万Ｍドル販売しており、今年は昨年比2.5倍、来年は今年比3倍の売上を見込んでいる。ウォン氏は1994年7月に某企業検査部門マネージャーの職を辞し、物理専攻のＳ.Ｋ.ウォン氏、電子技術者のサイモン・ウォン氏兄弟と、60万Ｍドルを投じてＡＰＣを設立した。ウォン兄弟は1989年以来両面ＰＣＢプロットタイプ開発ラボを複数の大学や政府系研究機関に開設する仕事に従事していた。昨年11月末締め年度に採算ベースを実現したＡＰＣの授権資本は50万Ｍドル、払込資本は30万Ｍドルで、オランダ企業Lantronic Pte Ltdの技術支援を得ている。後者はＰＣＢの品質管理分野で25年の経験を有すると言う。(NST:2/5)