SEAnews 1995-02-13 ArtNo.488

【シンガポール】ダイキン工業が53％出資するＡＣＥダイキンは内外の経済成長見通しが良好なことから、2000年までに3億Ｓドルの年商達成を目指している。
ＡＣＥダイキンPte Ltdのロバート・チュア会長がアンモーキオ第2工業団地に2500万Ｓドルを投じて建設した新工場の落成に伴う記者会見の席上語ったところによれば、13万平方フィートの敷地に新築成った8階建て工場ではクリーン・ルーム用ハイテク空調施設(AHU)が製造される他、域内顧客向けの技術サービス、ウェアハウジング、販促支援等が手掛けられ、住宅／オフィス／工場用エアコンの恒久展示場の役割も担う。同社のシンガポールにおける累積投資は4000万Ｓドルに達した。ジュロンの2つの既存工場では目下ＡＨＵが年間600ユニット製造されているが、新工場の完成に伴い同製造能力も向こう3年間に1000ユニットに拡大する。ＡＳＥＡＮ域内の他、中国、台湾、香港、ベトナムの今後の需要見通しは明るく、営業額の年率25％の成長が見込める。このため年商は現在の8000万Ｓドルから2000年には3億Ｓドルに達する見通しだ。同社はライセンス・スキームや直接進出を通じてマレーシア、中国、インド市場の開拓を積極化する計画で、向こう2年内にジョホール州への進出も予定していると言う。(ST,LZ:2/11)