1996-02-06 ArtNo.4878
◆<馬>PCバーのUlbon、中国への工場進出目指す
【クアラルンプル】クアラルンプル証取(KLSE)二部上場を予定するUlbon BhdはPC(プレストレスト・コンクリート)バーの中国市場開拓を目指し、今年後半に中国北部に視察団を派遣する。
Ulbonの三宅良春重役(MD)によれば、PCバーの製造技術のライセンスを有するネツレンCo Ltdは日本、韓国、台湾にそれぞれ合弁会社を設けており、中国進出はこれら3社と共同で進められる。台湾の姉妹会社が政治的問題から主要な役割を担えぬため、言語面で日系、韓国系姉妹会社に勝るUlobnが中国市場進出の先鋒を務める。三宅氏がネツレン及びYPJコーポレーションSdn Bhdと共同で設立したUlbonは1984年にジョーホール州のスナイに最初の生産ラインを設けたが、昨年年央には第4生産ラインが完成、現在のPCバー年産能力は2万7600トンとなっている。今年5月には更に420万Mドルを投じた第5生産ラインも稼働し、年産量は3万4000トンに達する。
PCバーの製造に用いられている高周波誘導熱処理技術(HFIHT)は自動車の懸架装置等に用いるスプリング・コイルにも応用でき、この種の製造プロジェクトには800万~1000万Mドルの投資が必要とされる。インド、インドネシア、フィリピン、タイはこうしたスプリング・コイルの潜在市場と言う。(NST:2/5)
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