SEAnews 1996-02-06 ArtNo.4871

【シンガポール】ダイムラー・ベンツ・エアロスペースＡＧ(Dasa)は先週土曜、シンガポール・テクノロジーズ・インダストリアル・コーポレーション(STIC)と、傘下の医療会社Donier Medizintechnik GmbH(DMG)の支配権益売却交渉を進めている事実を確認した。
ロイター社のインタビューに応じたＤａｓａ幹部によると、同社は少数権益を維持する方針で、今日(2/6)シンガポールで開幕するアジア・エアロスペース1996の会場で契約調印することを目指している。地元のWelt am Sonntang紙はＤＭＧの元々のオーナー、Donier一族が企業権益売却に抵抗していると報じたが、Ｄａｓａスポークスマンは、Donier一族は最早取引に反対していないと語った。ＤＭＧの年商は約2億マルク(S$1.92億)、世界各地に700人の職員を擁し、内270人はミュンヘン近郊のGermering工場に就業している。ＳＴＩＣは支配権益買収後、全ての従業員の雇用を維持し、ドイツにおける営業を続けることを約束したという。(ST,BT:2/5)