1996-02-05 ArtNo.4864
◆<馬>ペナン、電子産業ブームに乗じ高付加価値産業誘致に邁進
【ペナン】70年代に最初の労働集約型半導体製品の組立作業を誘致したペナンは今や製造作業と同時に市場開拓や顧客サービスも手掛ける高付加価値プラントの誘致に務めている。
テキサス拠点のデル・コンピューターがアジア太平洋地域の顧客をサポートする投資額2000万米ドル、23万8000平方フィートのプラントを先月オープンして以来、ペナン州政府はデルの進出はハイエンド製造業務の拠点としてペナンが認知された証拠と自信を深めている。ペナン州のコー・ツークン首席大臣はデル工場の開所式の席上、「ペナンは我々が目指してきたレベルについに到達し、顧客サービスやセールスに進出しようとしている」と挨拶した。ペナン拠点の電気/電子企業の数は5年前の91社から昨年6月末時点の160社に増加、同部門の投資額は17億Mドルに達した。ペナンは電子産業の製造拠点としてマレーシアの他のどの地域よりも長い歴史を有し、地元部品メーカーの存在も同島に進出するPCメーカーの支えとなっている。マレーシア政府は税制措置を設けて外国製造業者に国産部品の使用を奨励しているが、ペナン拠点の電子メーカーは地元部品の調達に何等問題がないと語っている。ディスク・ドライブ・メーカー、コナー・パリファラルズは80%の部品を地元で調達、向こう6カ月間にペナンに新たな工場を設ける計画と言う。(ST:2/4)
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