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1996-02-05 ArtNo.4862
◆<星>シンソブ・ビルにS$8000万買収提案
【シンガポール】シンガポール証取(SES)上場のユナイテッド・インダストリアル・コーポレーション(UIC)は、同社とロシア企業Sovfrachtの対等出資会社シンガポール・ソビエット・シッピングCoがマーケット・ストリートに所有する13階建てシンソブ・ビルディングに8000万Sドルで買収が提案されたと発表した。
最近の同社株取引の急増に関してSESの質問に答えたUICは、この他外国証取上場企業の20%のシェアを2000万Sドルで購入する計画を明らかにした。しかしUICはこれらが同社株取引活発化の主因とは思えないと付言している。アナリストは金融センター、ラッフルズ・シティーに位置する6000平方フィートの土地(999年地権付き)に建てられたビルの買い手は、隣接地に本部を構えるタットリー・バンク(TLB)と見ている。TLBは15階建て、12万平方フィートの本部ビルを1998年に取り壊し、25-45階建て20万平方フィートの新ビルを建設する計画で、仮にシンソブ・ビルと合わせて再開発すれば、約30万平方フィートの賃貸スペースが創出される。建設コストは6000万Sドル前後と見られるが、現在の同地区の平方フィート当たり9.50Sドルの賃貸料からすれば、年間1250万Sドルの賃貸収入が見込めると言う。しかし、同ビルの半分の権益を所有するSovfrachtは売却に同意しておらず、商談は初歩的段階に有るとされる。
アナリストはまたUIC株の取引が活発化している原因の1つとして、UICが56%の権益を握るシンガポール・ランドを通じたオフィス市場におけるエクスポージャーを指摘している。シンガポール・ランドは180万平方フィートの純賃貸スペースを有するシンガポール屈指のオフィス・オーナーとして知られる。(ST,BT:2/3)
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