1995-02-13 ArtNo.486
◆<星・馬>両国、今日からジュネーブで石化製品問題協議
【ジュネーブ】シンガポールとマレーシアの大使は10日、世界貿易機関(WTO)紛争処理機関(DSB:Dispute Settlement Body)に対して今月13~15日にジュネーブで2国間協議を行い石油化学製品を巡る両国間の貿易紛争を打開する方針を伝えた。
シンガポールのケサバパニ大使はこの日催されたWTO紛争処理機関における初会議の席上、マレーシアのポリエチレン及びポリプロピレンに対する輸入規制措置でシンガポール業界が深刻な打撃を受けていると報告するとともに、2国間協議が予定されていることから、WTOへの調停申請を暫時取り下げる方針を伝えた。 マレーシアが昨年4月から石化製品の輸入に際して、輸入許可の取得を義務づけたことから、昨年4~9月の間のシンガポールのマレーシアへの石油化学製品輸出は前年同期比44%減少したとシンガポールは主張している。WTOの新規約の下、紛争処理機関が、メンバーの規約侵犯により他のメンバーの利益が損なわれたと判断すれば、WTOは被害を受けたメンバー国が報復措置を採ることを認める。(ST,BT,LZ:2/11)
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