SEAnews 1996-02-05 ArtNo.4856

【シンガポール】シンガポール経済開発局(EDB)がそのウエハー・ファブ誘致戦略のターゲットと見なしている日立製作所は2日、蘇州インダストリアル・パークへの投資に関心を表明した。
ＥＤＢ国際諮問委員会(IAC)の年次会議に出席するためシンガポールを訪れた日立の金井務社長はＩＡＣ議事に関するこの日の記者会見の席上同消息を語るとともに、技術・資本の集約化を図るシンガポールにとってウエハー・ファブ・ビジネスやハイ・エンド・エンジニアリングはキー・クラスターになると指摘した。先月、韓国のＬＧセミコンとのマレーシアにおける合弁ウエハー・ファブ計画を発表した日立は、シンガポールでも新日鉄及びＥＤＢと14億Ｓドルのウエハー・ファブ計画の事業化調査を進めると発表していた。金井社長によると同社は蘇州でも同様な事業化調査を進めている。中国における流通／マーケッティング・チャンネルを確保することが目的だが、その点からシンガポールの中国との強力なコネクションが蘇州のメリットになると言う。(ST:2/3)