1996-02-03 ArtNo.4844
◆<星>トランステック、兼松等と合弁で日本中小企業の進出支援
【シンガポール】トランステック・エレクトロニクス(S)Pte Ltdは1日、日系中小企業のシンガポール進出を支援することを目指し、兼松、兼松セミコンダクター・コープ、JCEオーバーシーズ等の日系デザイン/研究開発(R&D)会社8社と、新会社トランステック・テクノロジー(S)Pte Ltdを設立する合弁契約を結んだ。
トランステック・エレクトロニクスは払込資本50万Sドルの新会社に50%出資、残りは他の日系パートナーが拠出する。新会社はコンピューター支援デザイン(CAD)、カラー・プリンター、検査装置、デジタル記憶装置等の開発に力を入れる。トランステック・エレクトロニクスの柿本会長によれば、新会社は外国企業が地元部品の使用拡大を通じてその製品をローカル化したり、こうした企業が製造拠点をシンガポールに移転するのを支援する。新会社はエンジニア5人体制でスタートするが、今年末までには20人に増員する。また合弁パートナー9社の約300人のエンジニアも必要な際は支援を提供すると言う。
またトランステック・エレクトロニクスのアラン・タン・キムヘン重役(MD)によると、同社は向こう2年内にシンガポール証取(SES)への上場を目指し、シンガポール事業の強化を図っており、新合弁会社の設立もその一環。1984年にタン氏が他のパートナーと共同で設立したトランステック・エレクトロニクスは、その後労働力問題から1987年に製造拠点をマレーシアに移転した。現在同社が44%出資するクアラルンプル証取(KLSE)上場のTru-TechエレクトロニクスBhdはジョホール州に5工場を設けていると言う。(ST,BT:2/2)
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