1996-02-02 ArtNo.4835
◆<馬>ペンティアム・プロ、3カ月以内に地元市場にお目見え
【ペナン】インテル・コープ社の最新マイクロプロセッサー、ペンティアム・プロが3カ月以内にマレーシア市場にお目見えする。
インテル・アジア・パシフィックのシーン・マロニー副社長が水曜(1/31)当地で語ったところによると、既に主要な部品メーカーやコンピューター・メーカー40社が新製品に対する支持を表明しており、ペンティアム・プロ搭載のシステムもほとんど同時に発売される見通しだ。これは486やペンティアムがその発表から実際にPC(パソコン)に採用されるまでに1~2年を要したのと様相を異にしている。しかしペンティアム・プロは32ビット・プラットフォーム用に開発されたもので、16ビット・プラットフォーム・ベースの既存のペンティアム・ユーザーは特にアップグレードする必要はなく、仮にそうしてもマルチ・メディアPCの機能がさして向上することはない。ペンティアム・プロは、例えばコンピュータ支援設計(CAD)、ビジュアル化、アニメ、アプリケーション開発、科学研究、エンジニアリング等のより高度で複雑なコンピューティング需要に応じ、しかも同種の機能を有する既存のサーバーやワークステーションに比べ格段に低コストである。またレベル1-2キャッシュがマイクロプロセッサーの隣に装備されているため、処理速度が極めて速い。ジュラシック・パークのようなビジュアル化トリックはこれまではハイエンドなサーバーやワークステーションによって初めて可能だったが、ペンティアム・プロはこの種の技術をマス・マーケットに乗せることができる。
256Kレベル1-2キャッシュ付き150/60MHzペンティアム・プロの価格は804米ドル、512Kレベル2キャッシュ付き200/66MHzのそれは1528米ドルで、今年第2四半期に市場に投入される。ちなみに米国政府は核爆発のシミュレーションにペンティアム・プロを使用していると言う。(MBT:2/1)
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