1996-02-01 ArtNo.4815
◆<星>東芝、VCR事業本部を日本から移転
【シンガポール】東芝はビデオ・カセット・レコーダー(VCR)業務の国際本部を日本からシンガポールに移転する。これに伴いシンガポール拠点の東芝ビデオ・プロダクツ(TVPP)は4月1日より世界市場向けVCR製品の計画、開発、デザイン、市場開拓を引き受ける。
TVPP新会長に主任する予定の池田重役(ビデオ機器担当GM)が火曜(1/30)明らかにしたところによれば、新措置は競争力有る世界事業体制構築計画の一環である。目下域内におけるVCRのデザインと市場開拓を手掛けるTVPPは、その資本金を1000万Sドルから4700万Sドルにアップ、同時に2800万Sドルを投じて完全子会社の東芝ビデオ・プロダクツ・ジャパンを設立する。新会社は日本における製品の計画、生産、販売、市場開拓を手掛ける。スーパーVHS(ビデオ・ホーム・システム)のようなハイエンド・モデルの開発/製造業務は依然として日本にとどめられるが、最終的にはシンガポールに移転される。TVPPの従業員は目下80人で、内20人が日本人で占められている。同社がトムソンと対等出資で設立したインターナショナル・ビデオ・プロダクツのVCR製造台数は1993年の200万台から昨年の400万台に拡大している。同製品の半分が東芝ブランドで、東芝のVCR年産量は350万台に達する。同社の主要市場は米国だが、アジア太平洋地域は世界売上の25%のシェアを占め、年率5-6%の成長を遂げている。TVPPは目下営業本部(OHQ)ステータスの認可を求めていると言う。(ST,BT,LZ:1/31)
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