SEAnews 1996-01-30 ArtNo.4792

【シンガポール】ポート・クラン拠点の大型貨物荷役会社メガリフトSdn Bhdはマレーシア国内だけでなく、東南アジアや香港の需要に応じるため、更にトレーラー、ハシケ、その他の荷役設備を購入する計画だ。
マルチ・トランス・グループに属するメガリフト社のタン・アーセン取締役によると、1994年に設立された同社はこれまでに1100万Ｍドルを投じ、最大能力400トンの液圧ガントリー・クレーン2基、液圧多車軸モジュラー・トレーラー、ブルトーザー、モービル・トラック・クレーン等を装備、目下各150トンの荷役能力を有するモービル・トラック・クレーン2台、最大牽引能力1000トンの自走トレーラー1台、ローベッド・ユニット3基、55ｍ×18ｍのダンップ・バージ等の購入に380万Ｍドルの投資を予定している。最近香港新空港関連の橋梁建設に関わる大型貨物輸送契約を獲得した同社はバクン水力発電事業関連契約の獲得も狙っている。現在マレーシアにはこの種の大型貨物荷役輸送会社が12社存在、合計280アクサル・ラインのトレーラーを有する。各アクサル・ラインは8タイヤで25～30トンの積載能力を有する。これを近隣諸国と比較するとタイは250ライン、インドネシア、台湾、オーストラリアは各90ラインに過ぎず、マレーシアはこの方面で域内をリードしている。しかしながら一連のメガ・プロジェクトに伴う需要増から各社とも一層の設備拡張を必要としている。昨年同社は66アクサル・ライン(528ﾀｲﾔ)のドイツ製モジュラー・トレーラーを導入、パシル・グダンの造船所で建造された1700トンのオイル・リグ2基の移送を引き受けたと言う。(MBT:1/29)