1996-01-26 ArtNo.4747
◆<馬>Mドル相場に対する一層の干渉はない:副首相
【クアラルンプル】Mドル相場を巡る投機活動を抑制するために中央銀行が市場への干渉を一層深めることはない。
アンワル副首相兼蔵相は24日に催されたイスラム銀行とクアラルンプル・インターナショナル・エアポートBhd(KLIAB)の22億Mドルの債券発行契約調印式の席上、以上の見通しを明らかにした。Mドルは先週以来強い売り圧力に直面しているが、マハティール首相は先週、Mドル相場の安定を確保する意思を表明していた。米国の富豪が域内の銀行を通じてMドルを5億米ドル余りも売り、米ドルを支えたとの噂が流れる中、マレーシア中央銀行は市場に介入、短期資金の一掃を図った。この点に関してアンワル副首相は、中央銀行がMドル相場に対する投機活動を防止するために市場に介入するのは、同行の職責の1つで、何等問題はないと語った。
一方、副首相は国内の経済ブームは依然管理可能との考えを示し、「我々は目下成長抑制、輸入削減、輸出促進について討議しており、我々が成長をモニターしていないと言うのは全くナンセンス」と語った。政府は今年の経済成長率を昨年の9.6%から8.5%に鈍化させることを目指しているという。(ST,BT,LZ,STAR:1/25)
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