1996-01-26 ArtNo.4744
◆<星>DELCO、S$8000万デザイン・センター開設
【シンガポール】デルコ・エレクトロニクス・アジア・パシフィック(DEAP)は向こう4年間に8000万Sドルを投じ、シンガポールに自動車用電子部品のデザイン・センターを設ける。
ゼネラル・モーター(GM)子会社のDEAPは、アンモー・キオに製造施設を有し、これまでシンガポールに累積2億Sドルを投資している。DEAPのビル・スペルマン社長が24日の記者会見の席上明らかにしたところによれば、新デザイン・センターに投じられる8000万Sドルには、国家科学技術局(NSTB)の助成金も含まれる。しかし助成額は明らかにされていない。同センターの当初の任務は自動車エンジン及びトランスミッションを制御する電子システムのデザインで、これらの製品はアジア太平洋地域の顧客、例えばトヨタ、ホンダ、ダイハツ等に納入される。またセンターの床面積は当初の1万平方フィートから最終的に3倍以上に拡大され、スタッフも80人から1999年には250人に増員される見通しだ。
DEAPはまた中国に製造拠点を設けることも計画している。同社は現在中国に2つ合弁会社を設けている。DEAPが約24%のシェアを握る世界の自動車用電子製品市場の規模は200億米ドルと見込まれ、今後10年間に330億~380億米ドルに拡大する見通しだ。同社の主要な競争者はボッシュ、シーメンス、日本電装と言う。(ST,BT:1/25)
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