SEAnews 1996-01-26 ArtNo.4739

【シンガポール】ドイツの化学企業ヘキストＡＧの50％子会社Wacker-Chemie GmbHは24日、360万Ｓドルを投じロヤン・ウェイ2の1200平米の土地に設けたシリコン・シーラント工場をオープンした。
Wacker Chemicals(South Asia)Pte LtdのMichael Dietrich重役(MD)によると、新工場にはウォール・クラディングや屋外のパネル等に使用されるシーラントの製造施設の他、顧客のための技術訓練や応用テストに利用されるサービス・センターも設けられている。同社は年間需要20万トンと予想される世界市場の15－20％のシェアを占めているが、アジア市場シェアはまだ10％以下で、向こう3～5年間に同シェアを15－20％に引き上げる計画だ。半導体チップ原料となる超高純度シリコン・ウエハーの製造でも世界をリードする同社の年間営業額は40億マルク(S$38億)に達する。Dietrich重役は、今回のシンガポールへの工場進出は同社の一層の投資の呼び水になるだろうと語ったが、シンガポール工場の生産量に関しては明らかにすることを避けた。(ST,LZ:1/25)