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1996-01-25 ArtNo.4722
◆<星>保険会社、チャイナ・スクウェアーの7フロアー買収
【シンガポール】プルデンシャル・アシュランス・シンガポールはストレーツ・スチームシップ・ランド(SSL)がチャイナ・スクウェアーに開発する30階建てオフィス・ビルの7フロアーを1億8300万Sドルで買収する。
プルデンシャルのタン・スィーチエン重役(CEO)が23日に催された関係契約の調印式の席上語ったところによれば、同社は1998年末に完工する同ビルに本部を設ける計画で、購入条件にはビルの名称をプルデンシャル・タワーとすることが含まれる。合計8万3000平方フィートの床面積に対して同社は1平方フィート当たり2200Sドルを支払う。中央ビジネス街の99年階層地権付き不動産のフロアー単位の取引価格としては過去最高価格で、これまではタットリー・バンクがセシル・ストリートのザ・オクタゴンの5フローアーを平方フィート当たり1800Sドルで買収したのが最高だった。SSLは昨年8月に3億2910万Sドルで同開発用地を買収しており、同買収コストだけで1平方フィート当たり1371Sドルとなる。このためSSLが果たして今回の取引で利益を上げられたかと言う点が注目を呼んでいるが、ベアリング証券のアナリストは当該D区画と、もう1つの同時に落札したE区画の合計開発コストを1平方フィート当たり2000Sドル弱と見積もっている。これは最近の起債による低コスト資金が利用可能なためで、これを基準とすれば今回の取引によりSSLはキャッシュ・フローを確保した上に10%のプロフィット・マージンを期待できると言う。
一方、プルデンシャルのタンCEOによると、今回の取引により資産の価格変動に対応する十分な準備を確保した上、より有利な投資収益を見込める。同社は今回の買収資金を16億Sドルのライフ・ファンドにより賄うが、これは第3セクターへの進出を図る戦略の一環である。これまで同ファンドの45%は株式に、残りは固定収益の期待できる投資商品に向けられていた。新戦略の下、ファンドの20%は不動産に、40%は株式に、残りは固定収益商品に投資される。同社は不動産投資の収益率を8%と見込んでおり、これは債券投資の5~6%を上回る。したがって20%のファンドを不動産に振り向けることにより、0.25~0.5%の追加収益が期待できる。同社は現在複数のビルに合計14万平方フィートのオフィス・スペースを賃借しているが、新ビルに入居後、オーシャン・ビルのリース契約は更新しない方針と言う。(ST,BT,LZ:1/24)
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