1996-01-24 ArtNo.4708
◆<星>一昨年の研究開発支出S$12億、18%アップ
【シンガポール】一昨年(1994)シンガポールで支出された研究開発(R&D)支出は12億Sドルをマーク、前年比17.7%増加した。またR&Dスタッフの数も5.9%増の1万1400人を数えた。
国家科学技術局(NSTB)が昨年5月から5カ月間に政府機関16、高等教育機関6、公共研究機関5を含む450機関を対象に調査したところによれば、シンガポールのR&D支出は健全な成長を遂げているが、国内総生産(GDP)に占めるその比率や労働者1万人当たりのR&Dスタッフの数は各1.12%/41.85人と、韓国や台湾に遅れをとっている。ちなみに日本の同比率は2.72%/80.72人でトップ、以下米国(2.65%/74.33人)、スイス(2.51%/69.89人)、ドイツ(2.48%/62.25人)、韓国(2.33%/52.26人)、英国(2.18%/49.52人)、台湾(1.82%/55.58人)と続く。シンガポールではR&D支出の48.9%が実験開発に、38.5%が応用研究に投じられ、基礎研究の比率は12.6%にとどまっている。また民間部門が前年比19%増の7億3600万Sドルを支出、全体の3分の2を占めた。民間部門のR&D支出は1984年以来年率21%の成長を遂げており、全体の成長率19%を上回っている。民間部門のR&D支出トップは電子業界の3億5860万Sドルで、前年比14%増、2位は電器部門の4810万Sドルで138%増。最大の成長を見たのは製薬業の1550万Sドル、187%増となっている。(ST,BT,LZ:1/23)
|