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1996-01-23 ArtNo.4699
◆＜馬＞デル、ペナン工場に第３製造ライン、地域事務所増設
【ペナン】先週金曜ペナンに2000万米ドルを投じて設けたアジア太平洋地域顧客センターを正式にオープンしたデル・コンピューターは年内に更に3つの域内オフィスを開設するとともに、ペナン工場に第3製造ラインを増設する。
デルのフィル・ケリー副社長(ｱｼﾞｱ太平洋地域担当)がこの日語ったところによると、アジア太平洋地域売上の同社営業額に占める比率は1年前の2％から7.5％に拡大したが、向こう5年間に同比率を3分の1に引き上げる。ペナン工場の既存の生産ラインはデスクトップの製造に供されており、第3生産ラインではノートブック・コンピューターが製造される。1日700台の生産能力を有する既存ラインでは、目下350台が製造されており、同社は最終的に日産6000台を目指す。しかしケリー氏はいずれの国に3つのオフィスを設けるかは明らかにしなかった。
一方、同社創設者のマイケル・デル氏は最近話題のネットワークＰＣ(ﾊﾟｿｺﾝ)に関してこの種のＰＣは既存のローコストＰＣにとって替わるものではないとの見方を示した。一部のアナリストはネットワークにリンクすることにより余分な記憶容量や機能をカットした500米ドル台のネットワークＰＣが出現すれば、既存の2000～3000米ドル台のＰＣにとって替わるものと予想しているが、ＰＣユーザーのインターネットへのアクセス時間がＰＣ使用時間の2～3％に過ぎないこと、ネットワークＰＣはネットワークへのアクセス、ソフトウェアーの利用、記憶容量の借用等から毎月別途50米ドル程度の出費を覚悟せねばならないこと等から、実際にそうしたことは起こらず、インターネットの普及はむしろよりパワフルなＰＣの需要を高めると言う。(BT:1/22)
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