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2020-09-10 ArtNo.46880
◆貧弱な計画、貧弱な統治、貧弱な監視:カラチ洪水




【カラチ】カラチでは、雨期にいつも雨が降る訳ではないが、降れば、洪水が発生する。カラチの多くの地域で50時間にわたり電力供給がストップする中、シンド州のムラド・アリ・シャー首席大臣は「これは何たるサービスか」と嘆じた。パキスタン最大の都市のインターネットと携帯電話網は全市で断絶した。
 パキスタン気象局カラチ支局のサルダール・サルファラズ局長は「今回の雨は1931年以来の前例のない常軌を逸したもの」とザ・サードポール・ネットに語った。イスラマバード拠点『持続可能な開発政策研究所(Sustainable Development Policy Institute)』の『環境と気候変動セクション』を率いるイムラン・ハリド氏によると、カラチの悩みは貧弱な統治と計画に起因している。イムラン・カーン首相は、下水管、下水システム、上水道に関わる問題の『恒久的解決策』を望んでいると語った。
 多くの住民は、地方自治体のサービス崩壊やそれに伴って生じる最近の洪水等の問題は、カラチがあまりに管理しにくくなったためと感じている。『統一民族運動(MQJM:Muttahida Qaumi Movement)』が牛耳る市政庁、州政府を掌握する『パキスタン人民党(PPP:Pakistan Peoples Party)、中央政府与党『パキスタン正義運動(PTI:Pakistan Tehreek-i-Insaf)』の三層から成る政府の下に土地所有関連の19機関が存在するため、カラチ市が抱える問題はたらい回しにされ、相互非難の応酬が持続するだけである。




 しかし川`や排水路あるいは政党の名前を入れ替えるなら、ラワルピンディ、ムンバイ、デリー、パトナ、コルカタ、ダッカなど南アジアのすべての都市で程度の差こそあれ同じ話が繰り返されている。ゾフィーン・T・エブラヒム 2020年9月1日更新

【ニュースソース】

Poor planning, poor governance, poor monitoring flood Karachi

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