【カトマンズ】ネパールのビドヤ・デビ・バンダリ大統領は、同国連邦議会上下両院を通過した『2077年憲法第二修正法案[Constitution (2nd Amendment) Bill, 2077]』を批准した。
大統領の批准を得たことにより、ネパール国章中の地図が修正され、リンピダーラ、リプレク、カラパニの領域が憲法上ネパールの地図に組み込まれた。
憲法改正法案は6月13日と6月18日に衆院(House of Representatives)と国民議会(National Assembly)においてそれぞれ全会一致で可決された。
○新道路開通後インド・ネパールの緊張高まる
【カトマンズ】インドのラージナート・シン国防相が5月8日、戦略的に重要なリプレク峠とウタラーカンド州のダーチュラを結ぶ長さ80キロの道路の開通式を主宰した後、インドとネパールの関係は緊迫した。ネパールは、道路がネパールの領土を通過したとして、開通に強く反発したが、インドは「道路は完全にインド領内にある」として、ネパールの抗議を一蹴した。
ネパールは先月、戦略的に重要な地域の主権を主張する修正した政治・行政地図を発表した。これら3地域はインドに属していると主張して来たインドは、カトマンズが新地図を発表した後、領有権主張を補強するための『人為的拡張』に頼らぬようネパールに厳しく求めた。
K Pシャルマオリ首相は今月初め、彼の政府が歴史的事実と文書に基づく外交努力と対話を通じてカラパニ問題の解決策を模索すると発表した。オリ首相は6月10日国会において「我々は彼らに外交交渉を通じて問題を解決したいと伝えた…そして解決とは、我々の土地が我々に返されると言うことだ」と語った。オリ首相の以上の最新談話について、インドからの直接のコメントはなかった。しかし、ニューデリーは5月にネパールの地図が発表された際、これを拒否し、歴史的な事実や証拠に基づかない一方的行為と批判した。