【ニューデリー】新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の流行と、その国内及び世界需要への影響を考えれば、インドの経済成長は新年度予算案発表時のレベルから大幅に下降するものと見られる。
インド中央政府が2020-21年度の税浮力(tax buoyancy)を、2019-20年度の僅か0.5(改訂後の見積もり)に対して、1.2と仮定した時、多くの者は非現実的とは言わないまでも、楽観的と考えた。
2020-21年度の名目GDP成長率が、予算案が想定する10%に対して8%であるとすれば、総税収(GTR:gross tax receipts)の12%の成長は1.5の税浮力では達成できない。
別の言い方をすれば、譬え1.2の想定浮力が当てはまるとしても、GDP成長率の低下により、次年度の総税収は目標額24兆2000億ルピーに対して1兆5000億ルピーの不足を来す。もちろん、想定された税浮力は、現状に比して極めて高水準なため、総税収の不足ははるかに大きくなる可能性がある。
【ニュースソース】
Growth pangs: Budget plans may go haywire as Covid-19 wreaks havoc
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