【ラワルピンディ】イムラン・カーン首相は3月2日、サウジアラビアの国防副大臣ハリド・ビン・サルマン・ビン・アブドゥルアジス王子の訪問を当地で受けた際、インド指導者の好戦的レトリックと攻撃的行動によってもたらされる平和と安全への脅威を強調した。
会議では、二国間関係や地域および国際問題について意見が交換された。イムラン首相は、イスラム世界を含む国際社会が、進行中の残虐行為を防止し、ジャンムー・カシミール紛争の平和的解決を促す上でその役割を果たす重要性を強調した。この点では、重要なイスラム協力機構(OIC:Organisation of Islamic Cooperation)メンバーとしてのサウジアラビアの役割も議論された。
首相はまた、インドの差別的『市民権修正法(CAA:Citizenship Amendment Act)』および『国民登録法(NRC:National Register of Citizens)』にスポットライトをあて、インド政府は少数派、特にイスラム教徒を差別・疎外し、権利を剥奪するため組織的な取り組みを進めていると指摘した。最近のニューデリーでのイスラム教徒を標的にした殺害や礼拝所の冒涜は、イスラム世界だけでなく国際社会にとっても重大な関心事だ。
首相は、民族奉仕団(RSS:Rashtriya Swayamsevak Sangh)に触発されたインド人民党(BJP)政府の『ヒンドゥトゥヴァ』イデオロギーが一方でインド占領下のジャムとカシミール(IOJ&K)のカシミール人を圧迫し、他方でインドの少数派を圧迫しており、こうした状況は世界の全てのコミュニティーによって阻止されねばならないと強調した。
○テロ容疑者70人に無罪:国防省の最高裁長官に対する訴えに言及
【イスラマバード】最高裁判所は3月2日、軍事法廷で有罪を宣告された被告70人を無罪としたペシャーワル高等裁判所(PHC:Peshawar High Court)の評決に対する国防相の控訴を最高裁長官に提出した。
ムシール・アラム判事とマズハル・アラム・カーン・ミアンケル判事の二人から成る最高裁審判団は、国防省がPHC評決に対して提出した控訴の審理を、審判団の欠員を理由に延期した。裁判所は、同案件を三人の審判団から成る法廷において採決するようガルザー・アフマド最高裁長官に対して照会した。
最高裁は2018年11月2日、国内における異なるテロ活動に関与した廉で軍事法廷で有罪を判決された70人のテロ容疑者を刑務所当局が釈放するのを停止させた。
【ニュースソース】
Indian rhetoric, aggressive actions threaten peace: Imran Khan
Acquittal of 70 terror suspects: Supreme Court bench refers defence ministry’s plea to CJP
○世界は一つ: