【ニューデリー】ラグラム・ラジャン元中央銀行総裁は3月11日、YES Bankが直面する財務危機に触れ、「有効な救済計画をまとめ上げる十分な時間がある」と語った。
危機的状況に陥ったYES Bankには先週、支払い猶予が適応され、中央銀行は1口座当たり5万ルピーに引き出しを制限するとともに、同行取締役会に取って代わった。ステート・バンク・オブ・インディア(SBI)は、RBIの再建計画の下同行の49%の株式を取得する予定だ。
ラジャン氏は「YES Bankは危機的状況に関する十分に情報を提供してくれたので、救済計画をまとめる十分な時間があった。我々の手にしたものが最善の計画であると信じ、解すの勘ぐりはしたくない。なぜなら私は詳細を知らないからだ」とCNBC-TV18のインタビューに応えた。
RBIの政策金利に触れ、ラジャン氏は「信用の伸びが弱い時には、金利の量的引き下げは役に立たない」と語った。ラジャン氏は「企業は、金利が低いからといって借り入れ、投資を行うだろうか。金融システムを改革しない限り、穴の開いたパイプで水を送ろうとするようなもので、あちこちに水漏れが生じるだろう」と付言した。インドがいつ6-7パーセントの経済成長率を取り戻すかについて、同氏は「政府が適切な措置をとった時にそれは起こるだろう」と語った。
○イエス・バンク危機:民間銀行、預金の安全強調
【ムンバイ】イエス・バンクの財務危機は、他の民間銀行に伝染し、これらの銀行は自行の財務状況を明確にし、資本基盤と流動性に関する預金者の懸念に対処することを余儀なくされている。
RBL銀行、カルナタカ銀行、南インド銀行は、それぞれ個別に顧客と連絡を取り、金融の健全性や安定性に関するうわさは事実に基づいておらず、真実ではないことを明らかにした。
これは、中央銀行(RBI:Reserve Bank of India)の3月8日の銀行預金の安全性に関する説明に続くもの。RBIのツイートは、民間銀行の預金と時価総額の割合に関するニュースチャネルの誤った比較に対するもので、それはその後whatsappフォワードを通じて拡散した。
○SBIのイエス・バンク救済計画にICICI/HDFCが大きな役割
【ムンバイ】ステート・バンク・オブ・インディア(SBI)は、新たな資本を注入し、Yes Bankを蘇生させる戦略の一環として、ICICI、HDFC、Kotak、Axisなどの地元の金融サービスグループや少数の民間投資家を引き入れるため奔走している。
SBIは同時に、Yes Bankの追加Tier 1(AT 1)証券を同行株式に転換するため、社債保持者との取引を検討している。
【ニュースソース】
There was enough time to put together plan for YES Bank: Raghuram Rajan
Yes Bank crisis impact: Your money’s safe, private banks tell depositors
Yes Bank crisis impact: Your money’s safe, private banks tell depositors
○世界は一つ: