【イスラマバード】トップエコノミストのハフェズ・パシャ博士は、中央銀行パキスタン国立銀行(SBP:State Bank of Pakistan)からの借り入れに依存する現政権の財政運営に疑問を呈するとともに、2018-19会計年度の国内総生産(GDP)成長率は1.9%と算定した。
パシャ氏は「政府は過去にはなかった奇妙な処理を行った。政府は昨年3兆ルピーをSBPから借り入れており、SBPからの借り入れを禁じた国際通貨基金(IMF)のプログラムを受け入れるに先立って賢明に年度末までに1兆2000億ルピーを借り入れた。そして一層興味深いのは、この1兆2000億ルピーは政府がこれまで積み上げた11兆ルピーの政務に含まれていることだ」と指摘した。
パシャ氏によると、公表されている3.3%のGDP成長率は正しくなく、実際は1.9%で、今会計年度を通じた成長率は1.2%から1.3%と見られる。彼と彼のチームの推定によると、昨年は100万人が失業し、今年はさらに経済が縮小するため、約120万人が職を失うものと見られる。パキスタンは深刻なスタグフレーションを経験しており、それは高インフレと最低水準の生産及び雇用水準を意味すると言う。
【ニュースソース】