【スリナガル/ニューデリー】インド人民党(BJP:Bharatiya Janata Party)は、ブロック開発委員会(BDC:Block Development Council)選挙に向けて、武装勢力の影響下にある南カシミールにより多くの候補者を立てるとともに、比較的平穏な北部および中部カシミールでは、無所属候補を支援している。他の主要政党は観望姿勢をとっている。
待望の選挙では、第一段階として選任された2万6629人のパンチ(グラム・パンチャーヤット議員)及びサルパンチ(グラム・パンチャーヤット議長)が、310人のブロック開発議長(郡長)を選出する。次いで、県開発委員会のための22人の県レベル議長(県長)を選出する投票が行われる。投票結果は同日明らかになる。
選管主任(CEO:Chief Electoral Officer)によると、10月24日に310ブロック(郡)で行われる第二段階の選挙では合計1065人の候補者が争っている。パンチャヤト選挙とは異なり、この度の選挙は党単位で行われる。合計853人の候補者は無所属、残りの239人は異なる政党に属している。239人の過半数はBJP候補だ。
消息筋によると、BJPは、伝統的に国民会議派(NC:National Conference)及びサジャド・ローン氏率いる人民会議派(Peoples Conference)およびエンジニアのラシド氏が率いるアワミ・イテハド党が勢力基盤にしているカシミール北部では、無所属候補を支援する方針を決めたと言う。これらの野党各党は最近の国会下院選挙で、得票数の大幅な拡大を見た。
合計2万6629人の選挙人の内、8313人が女性、1万8315人が男性で、これらの選挙人はJ&Kの22地区で投票を行う。オフィシャルによれば、選挙は秘密投票で行われる。
カシミール渓谷では、主にNCとジャム・アンド・カシミール人民民主党(PDP:Peoples Democratic Party)が昨年退出したため、61%のパンチとサルパンチが空席になっている。
○内務省、J&Kパンチャーヤットに新たな役割
ジャンムーとカシミールで選出されたパンチとサルパンチには、内務省により治安封鎖中の同州における新たな役割の訓練が施される。
政府筋がニューデリー・テレビジョン(NDTV)に語ったところによると、最近憲法第370条に基づく特別な地位が剥奪された州におけるすべての開発事業に関して村長(サルパンチ)にプレゼンテーションが準備されている。
今年1月、州政府は、サルパンチに対して新たな職務に関する4カ月間の「導入トレーニング」を実施した。デジタル作業手順、デジタル支払い処理、デジタル記録の保管等に関する10日間のデジタル・トレーニングも施された。
ジャムとカシミールの政府当局は、インドの他の村々における作業モデルを見学する、パンチャヤットのための「研修旅行」を企画していると言う。
【ニュースソース】
BJP’s poll focus is on volatile south Kashmir
J&K Block Development Council polls on October 24
Village Heads In Jammu And Kashmir To Be Trained, Says Home Ministry
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