【北京】「習近平国家主席は、健全な『中印関係』、『中パ関係』、『印パ関係』を心から望んでおり、地域の平和と安定を促し、共通の発展と繁栄を達成するために関係国全てが協力することを期待している。」
○『北京/ニューデリー/イスラマバード三国協力』構想
中国の王毅外相兼国務委員は、習主席の10月11-13日のインドとネパール訪問に随行した記者団に「習近平国家主席はチェンナイにおいてナレンドラ・モディ首相と地域情勢に関して綿密な意見交換を行うとともに、対話を通じて直面する問題を解決するよう関係方面全てに訴えた」と述べた。
『第二回インド・中国非公式サミット』後数日を経ずして、王外相は、「習近平国家主席はナレンドラ・モディ首相と『北京/ニューデリー/イスラマバード三国協力』のビジョンを共有した」と語った。
王外相は、三国協力のアプローチを提唱するとともに、中国、インド、パキスタン三国は、いずれも『第三国』を標的にすることも、その影響を蒙ることもないと述べた。
王毅外相は「それぞれ独自の歴史と特徴を備えたインド、パキスタン、その他の南アジア諸国と中国との関係は、並行して発展し、第三国を標的にすることも、第三国の影響を受けることもない」と語った。
○パキスタン首相・陸軍司令官・統合情報局長相次ぎ北京訪問
王外相はまた、インドがジャム&カシミールに対する特別な地位を廃止した後のカシミール問題に婉曲に触れ「インドとパキスタンの最近の緊張した関係やこの地域の不安と混乱は国際社会の重大な懸念を生じさせている」と指摘した。
中国のトップ外交官はまた、習近平主席がインドとネパールを訪問する前にパキスタンのイムラン・カーン首相と談し、パキスタン側の意見と提案に耳を傾けた事実にスポットライトを当てた。
パキスタンのカーン首相、カマル・ジャビド・バジュワ陸軍司令官、そしてパキスタン軍統合情報局(ISI:Inter-Services Intelligence)のファイズ・ハミード中将は10月11日に習首席が出発する直前の10月7-8日の間、それぞれ別個に北京入りしていた。
○『チャイナ・インディア・プラス方式』
王外相は、習氏が『チャイナ・インディア・プラス方式』を強化する構想を詳しく説明したと強調した。同構想は、既存の『中国-インド-アフガニスタン協力』に倣って、徐々に拡大され、南アジア、東南アジア、アフリカの他の国々をカバーする可能性がある。習主席は、モディ首相との会談において、「中国とインドが域内連携の構築において主導的役割を果し、よりスムーズな地域協力態勢を構築すべきだ」と提案した。
王外相は、「両首脳は、東アジア地域包括的経済連携(RCEP:Regional Comprehensive Economic Partnership)の早期締結に貢献するために協力すると言う積極的コンセンサスに到達した」と語った。東南アジア諸国連合(ASEAN)を中心にしたRCEP構想には、中国とインドの他、日本、韓国、オーストラリア、ニュージーランドも含まれている。
王外相は、習主席が『歴史的視点』、『戦略的視点』、『現実的な視点』に基づいた『長期的な関係の発展』に照準を合わせた新たな『近隣外交』に着手したと語った。
【ニュースソース】
Xi mooted trilateral partnership with Pak.
Modi-Xi summit: China and India identify terrorism as common challenge
Modi-Xi summit effect? Tourists throng Mamallapuram
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