【イスラマバード】アラブ首長国連邦(UAE)は12月21日、パキスタンの減少する外貨準備を改善するためパキスタン国立銀行(SBP:State Bank of Pakistan)に30億米ドルを預金すると発表した。加えて、来月にはUAE側から別途30億米ドルの石油関連支払い繰り延べ便宜を提供する協議が妥結するものと見られ、目下関係交渉が進められている。
イムラン・カーン首相は、UAEの以上の発表後、「試練に立たされているパキスタンに対するUAE政府の非常に寛大な支援に感謝する。これには、パキスタンのコミットメントと長期にわたる両国間の揺るがぬ友好関係が反映されている」とツイートした。
国営首長国通信(ENA:Emirates News Agency)によると、イラン・カーン首相の訪問からちょうど一ヶ月後に、UAEは、パキスタンの金融通貨政策を支持する狙いからSBPに30億米ドル(AED110億相当)を預金すると発表した。
財務省スポークスマンを務めるハカン・ナジーブ(Khaqan Najeeb)博士は、「SBPに預金される30億米ドルのファシリティは、パキスタンの為替レートの安定に役立つだろう」と語った。同氏によると、経常収支の赤字は、今会計年度当初5ヶ月間に前年同期比10.6%縮小したと言う。